小松式複合治療セミナー

小松式複合治療 第10期パーフェクトセミナー

高麗手指鍼本科卒業生が優先して受講できます。

(奇数月第1日曜日)

運動器系疾患に対する当院独自の考えに立脚した複合的治療法の指導。

運動器系疾患とは

A.先天的素因(①骨格の形態+②広義のリウマチ体質など)

+B後天的素因(③over use使い過ぎ+④mal use誤った使い方)

+C外的素因 (⑤捻挫、打撲の放置からくる関節の位置異常)

+D心的素因 (⑥自律神経+⑦閾値の低下) の複合的問題であると考えます。

文章にすると、

①骨格の形態

X脚には鵞足炎が起きやすく、O脚にはちょうけい靭帯炎が起きやすい。

腰椎の過前弯があると、仰向けに寝て腰が痛み、ぎっくり腰になりやすくなります。

②広義のリウマチ体質

五十肩や石灰沈着性の腱鞘炎などは、広義のリウマチ体質であるという学説があります。

③over use(使い過ぎ)

一般的にはこの部分しか問題にしません。同じように使っても、いや、それ以上に使っている人がいても何故その人は痛まないのでしょうか?  理由は④です。

④mal use(誤った使い方)

ここを無視しては、完全緩解(完治)は難しいです。ゆえに、患者指導が必要になります。

⑤捻挫、打撲の放置

捻挫、打撲により、関節の位置異常が発生します。これは脱臼や亜脱臼ではなく、miss alignmentなのです。よってXPでは異常はなく、整形外科医や鍼灸師には(特に経絡治療系)存在しない概念です。

・以上の項目は全てが平均化しているわけではなく、各項目の比重には個人差があります。

また、単独外傷であっても度重なるケガは、使い過ぎ+誤った使い方+先天的素因が影響することもあります。(だから治りづらく、同じケガを繰り返します)

それに対して、以下の治療法を併用して有効率を高めています。

1.高麗手指鍼

・この講座では高麗手指鍼の指導はありません。個別に、高麗手指鍼学術セミナーを受講ください。

・自己治癒力を引き出し、体鍼の常識では考えられない効果を発揮します。

2.体鍼(低周波パルス置鍼療法)

・表層から深層までの筋肉を弛め、神経の興奮を鎮めます

・癒着した軟部組織を剥離し改善します

・高麗手指鍼と最も相性の良い鍼治療法です。

※運動器系疾患に対する体鍼治療で一番大事なのは、押し手が命なのです。

対象とする、筋肉・腱・靱帯にどの角度で、どの深さで、どの周波数を使うのか、

過去、学校教育や体鍼の各種講習会(勉強会)ではほとんど触れられていませんでした。

しかし、これを軽視していてはいくらパルスを使用しても良い結果は出ません。

体鍼実技では経絡、経穴についての表現は一切使用せず、解剖学的表現を用います。

3.整体(関節矯正+マッサージ)

「ハガシ」に重点を置いた手技で筋肉を正常な位置に戻し、

微妙にずれた関節(miss alignment)を正常な位置関係に修復します。

一部鍼の流派に、大腰筋の刺針を謳い文句にしている流派がありますが、

この手技を使えば、わずか2~3分で緩めることが可能です。

また、脚長差なども鍼を使わず簡単に揃うのです(鍼では絶対にアプローチ不可能)。

ズレた関節は、鍼や指圧マッサージでは修復不可能です。

現在、指導する技法は10種類以下となっています。あくまでも、刺鍼が基本です。

4.テーピング(伸縮性)

①関節の調整をした後、その位置関係を正しく維持します。

②ゲートコントロールセオリーにより、痛みを軽減する。

(触、圧覚は痛覚よりも速く脳に伝わる)

③貼付した筋肉の筋力を向上させ、周辺軟部組織の疼痛軽減効果。

一般的に筋力は、脳と拮抗筋によりその力を制御していますがテープを貼ることによりその制御を変化させます。

④軽度の固定力により軟部組織の牽引張力を減じ、痛みを軽減します。

※急性腰痛症のみホワイトテープをします。

すなわち、鍼灸師にとってのテーピングとは

運動器系疾患に対する鍼治療の効果を最大限維持継続させる目的で使用します。

5.運動学的患者指導

徒手検査法を含んだ、運動学の理論に沿った日常の体の使い方や、注意点を学習します。

以上5項目を有機的に結合させた当院独自の複合治療法です。

これにより、高麗手指鍼療法の弱点を補い、突出した能力が無くとも運動器疾患に対する有効率、80%以上を目指します。

一般的に運動器系疾患に対して、80%の有効率で一流の治療家と言われています。

非常に複雑な治療体系を持つ流派の修得には、その流派の創始者とほぼ同じ能力がなければ修得は不可能でしょう。そして、3割、4割を修得したとはならないのです。

ALL or Nothingなのです。だからこそ、多くの鍼灸の資格を持った人たちが消えていきます。

一つの疾患に対し整合性を持ち複合治療を施したとき、信じられない効果を発揮します。

患者さんの症状(病態)によっては電気鍼が3にも4にもなり、そこに×手指鍼×アジャスト×テーピングとなります。また、疾患によっては手指鍼が5にも6にもなりえます。

また、カイロプラクティックやテーピング等を単独で習得するには莫大な費用と時間を費やします。鍼灸師にとって本当に必要な部分はそれほど多くはないのです。

複合治療は足し算ではありません、掛け算です

最小限度の努力で、最大の効果を引き出すのが複合治療です

夢のような複雑な治療法を一生かけて追い求めるのか、複合治療なのか?

答えは簡単です。売上が教えてくれるはずです。

講師紹介

小松隆央

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第10期パーフェクトセミナーカリキュラム

内容は予告なく変更の場合があります。ご了承ください。

テーマ 備考
第1回
5月
総論     電気鍼の理論
テーピング理論・関節矯正法の理論大腰筋弛緩法(この技術だけで全受講料の価値があります)頚・肩・背部疾患編
(単純な筋肉のコリの治療です)
指導内容全般にわたる、基本的実技指導を含みます。
オリジナルテキスト総ページ数、25ページです。参来院頻度の高い、くび、肩、背中の複合治療です。加者の刺鍼レベルを見ていきます。
第2回
7月
肩関節疾患編
(疼痛性肩関節制動症、いわゆる五十肩)
完治の難しい五十肩ですが、改善率80%を目指します。
第3回
9月
慢性腰下肢痛疾患編

急性腰痛疾患編

慢性腰痛(筋筋膜性)と坐骨神経痛です。複合治療の本領発揮です。短パンをご持参下さい。
第4回
11月
膝関節疾患編(変形性膝関節症) 膝疾患の基本はOAです。

短パンをご持参下さい。

第5回
1月
肘関節・手関節・指関節疾患編(overuse・外傷)、

下腿・足関節編(overuse・外傷)

 しっかり教わることの少ない、テニス・ゴルフ肘、デュケルバン、ばね指、アキレス腱炎、足関節捻挫の治療法です。
第6回
3月
頚・肩・背部の復習と希望により他疾患も含めます。

※以上の疾患をパルス+整体+テーピング+運動学的患者指導という方法で進めてまいります。

【第10期期間】

奇数月第1日曜日 2019年5月5日開始~2020年3月1日終了 : 全6回

開催月:5月、7月、9月、11月、1月、3月

 【時間】

午前10:00~午後12:00
理論編、テキスト読み込み、当日の刺鍼ポイントの練習

午後1:00~午後6:00
実技編、2~3人一組での通しの刺鍼練習

【受講料】

各回21.600円(税込み)

6回一括納付は、120.000円(税込み)

一括納付は銀行振り込みのみ、となります(受講申し込み用紙参照)

【受講資格】

鍼灸有資格者のみ、鍼灸学生は応相談。

臨床経験3年未満のもの(免許取得年数ではありません、平たく言えば自信のない方)。

【定員】

8名から催行いたします。定員に満たない場合は、開催いたしません。最多15名厳守

【器具・材料】

筆記用具のみ。膝疾患と腰痛疾患時は短パンをご用意ください。

【内容】

二~三人一組で検査、施術肢位、手指鍼の刺針、毫針の番手の決め方、

刺針部位、刺針角度、刺針深度、硬結(トリガーポイント)の取り方、

パルスコードのつなぎ方、整体、テーピングの実技指導。

【注意事項】

ビデオ撮影はご遠慮いただいております。

短パンが必要な場合には、できるだけご持参ください。

【目的】

一般的に開業当初は運動器系疾患が多数を占めます。

これら運動器系疾患に対して80%の有効率を目指します。

高麗手指鍼学術セミナー卒業生のため、一般鍼灸の指導を始めたのが本講座の目的でした。

※小松式複合治療研究科

規定出席回数を出席の上、一定レベルに達した場合には、研究科にてさらにスキルアップの場があります。

テーピング動画

私は、足関節ねんざの症例は200症例は超えています。

この疾患も、複合治療の本領発揮でしょうね。
一般の鍼灸院では、慢性の捻挫が多いと思いますが、剥離骨折を併発しているものから、内出血で足がパンパンにはれ上がったものまで、様々です。

この疾患も、
1.手指鍼・・・必須
2.パルス・・・必須
3.関節矯正・・約5%の患者さんに、距腿関節のミスアライメントが発生しますので、その時には矯正。あと、遠位脛腓靭帯の解離がある場合にはそれも整復しなければなりません。

4.テーピング・・重症の時には、ホワイトを使うこともありますが、一般的にはこの伸縮テープを使用します。ダブルヒールロックからフィギュアエイトの一筆巻きですね。セミナーでは、これを指導します。

※テーピングのできないものが、足関節捻挫の鍼灸治療をすること自体が(それも自慢げに)私には理解ができません。

 

 デュケルバン刺鍼動画

生徒による、

デュケルバンの刺鍼練習風景です。

あまりうまくないですね。けど、初めてにしては、まずまずです。
学校で教えることができないんですよね。

練習すれば、激痛のデュケルバン患者でも、1~2回で完治です。来院頻度が少なくても、しっかりと治せなければ、鍼灸師失格です。

実際のセミナーでは、理論をやってから、手指鍼を施し、この刺針、そしてパルスをかけ、テーピングで終了です。私は、デュケルバンの患者さんは100症例に少し足りませんけど、この通りの治療をすれば90%の患者さんは、1回の治療で70~80%の痛みは消えます。

刺鍼実習風景

※頚部、背部の刺鍼です

危険な部位ですが、だれでもできるように指導しています。

美容鍼練習風景

指導は、こまつ鍼灸院副院長 辻角紀子

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整体実習風景

※脊柱の矯正法ですが、ちょっとへっびり腰気味ですね。

 テキスト見本・・・ダウンロードでお読みいただけます

テキスト見本

テキスト見本2.

 

本セミナー矯正法全内容
【下肢編】

内側側副靭帯矯正

外側側副靭帯矯正

半月板離解

OA運動法

関節矯正

骨頭矯正

内外旋運動法

PNF矯正

足関節垂直牽引矯正法・前方偏移矯正法

・後方偏移矯正法

【上肢編】

肘対面矯正法・後方矯正法

手関節牽引矯正法

中手骨リコイル矯正法

拇指矯正法

五十肩矯正法

五十肩運動法

【腰部編】

大腰筋伸展法

仙骨矯正法

腰椎側方偏移矯正法

内圧減圧法

股関節牽引矯正

【胸椎編】

胸椎側方偏移矯正方・後方偏移矯正法・

立位矯正法・座位矯正法・回旋矯正法・伏臥矯正法

胸鎖関節矯正方

側弯矯正方

参考図書

【鍼灸関係】

・鍼灸臨床の科学  監修西條一止・熊澤孝朗/医歯薬出版㈱

・鍼通電療法テクニック 運動器系疾患へのアプローチ

大島宣雄監修 山口真二郎著/医道の日本社

・筋筋膜痛の治療 ハリ治療の西洋医学的手法

C.CHAN GUNN,M.D.著/克誠堂出版㈱

・図説東洋医学 鍼灸治療編  学研

・現代鍼灸臨床の実際  松本 勅/医歯薬出版㈱

・図解スポーツ鍼灸臨床マニュアル  松本 勅/医歯薬出版㈱

・電気針療法 電気的刺激療法の全て 清水完治編著/エンタプライズ㈱

・鍼灸臨床マニュアル   北村 智・北川和宥著/医歯薬出版㈱

・新しい時代の針療法パルス刺激針療法 沢津川正一著/自然社刊

・臨床家のためのトリガーポイントアプローチ     黒岩共一著/医道の日本社

・はじめてのトリガーポイント鍼治療          伊藤和憲著/医道の日本社

・開業鍼灸師のための診察法と治療法1~5巻       出端昭男著/医道の日本社

・疾患別治療大百科シリーズ1腰痛          飯塚 正他著/医道の日本社

・疾患別治療大百科シリーズ2膝関節痛   勝見泰和・高井信朗他著/医道の日本社

・鍼灸治療法の再構築                 濱添圀弘/エンタプライズ

・高麗手指鍼講座 日本語版            原著 柳 泰佑/たにぐち書店

 

【整体・カイロプラクティック】

・カイロプラクティック講座脊柱・骨盤のテクニック

竹谷内宏明 竹谷内伸佳訳編/㈱科学新聞社

・目でみる手技療法の複合テクニック      安達和俊D.C.著/エンタプライズ㈱

・目でみる手技療法の奥伝       安達和俊D.C.著/エンタプライズ㈱

 

【テーピング】

・テーピングの理論と実技  第4版/文光堂

・テーピングハンドブック  全日本病院出版会

・キネシオテーピングTHE SPORTS

全国キネシオテーピング協会編/スキージャーナル

・キネシオスポーツテープ                  マキノ出版

・誰でもできるスポーツテーピング       石山修盟監修/成美堂出版

・写真とイラストによるキネシオ・テーピング法 加瀬建造著/医道の日本社

・症状・疾患別キネシオテーピング法 上・下巻  加瀬建造著/医道の日本社

【運動学・機能解剖・整形外科学】

・目で見る動きの解剖学           ロルフ・ヴィルヘード著/大修館書店

・身体運動の機能解剖           翻訳中村千秋 竹内真希/医道の日本社

・標準整形外科学                        第8版医学書院

・触診解剖アトラス                    監訳奈良 勲/医学書院

・図解関節・運動器の機能解剖        上巻・上肢・脊柱編/協同医書出版社

・図解関節・運動器の機能解剖           下巻・下肢編/協同医書出版社

・THE SPORTS MEDICINE スポーツ損傷の予防、治療、リハビリテーションのための最新のテクニック   監訳中嶋寛之/(有)ナップ

・図説運動器の機能解剖       ReneCailliet著 荻島秀男訳著/医歯薬出版㈱

・カパンディ関節の生理学Ⅰ上肢                  医歯薬出版㈱

・カパンディ関節の生理学Ⅱ下肢                  医歯薬出版㈱

・カパンディ関節の生理学Ⅲ体幹・脊柱               医歯薬出版㈱

・柔道整復理論            社団法人全国柔道整復学校協会 監修

 

【検査法】

・写真で学ぶ整形外科テスト法  ジョセフJ.シプリアーノ著/医道の日本社

・カイロプラクティック講座整形学検査法

竹谷内宏明 竹谷内伸佳訳編/㈱科学新聞社

【その他】

・関節運動学的アプローチAKA 博田節夫編/医歯薬出版㈱

・アトラスとテキスト人体の解剖 山内昭雄訳/南江堂

・人体解剖カラーアトラス 佐藤達夫訳/南江堂

・理学療法ハンドブック 第3巻疾患別・理学療法プログラム

細田多穂・柳澤健編集/協同医書出版社

・図解 四肢と脊柱の診かた  医歯薬出版㈱

(カリエの痛みシリーズ)

・頸と腕の痛み     荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

・肩の痛み       荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

・手の痛みと機能障害  荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

・腰痛症候群      荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

・足と足関節の痛み   荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

・膝の痛みと機能障害  荻島秀男訳/医歯薬出版㈱

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